2013年7月11日木曜日

若者のうつ病と心臓病の関係

2011年11月発行のジェネラル 精神病ジャーナルによると、うつ病を持っていたり自殺未遂をしたことのある40歳以下の、特に女性の人に心臓病を起こす確立が高いと発表されました。

この研究では17歳から39歳の7641人を対象に調査しているので、人数的にも十分ある信頼できる研究だと思います。

研究結果でわかったことは、うつ病を持っていたり自殺未遂をしたことのある女性は、うつ病を持っていなくて自殺未遂の経験のない人に比べると3倍も心臓病になる率が高いということです。

3倍ってすごい多いですよね。

そしてその心臓病で亡くなる率はなんと14倍だったそうです。

男性はというと、心臓病になる率が2.4倍、それで亡くなる率が3~5倍だったそうです。

なんで女性がこんなに多いのかとても気になりますが、残念ながらこの研究ではその理由まではわかっていません。

うつ病がこんなに心臓病に悪いなんてあまり今まで言われてなかったですよね。心臓病の原因というと一般的に肥満、高血圧、アンバランスな食生活、運動不足、喫煙などが言われてますが、この研究結果を見るとそれらの原因よりうつ病が原因で心臓病になる率のほうがよっぽど高そうです。

日本では心臓病は3大疾患に入る病気です。うつ病は治療せずにほっとかれるケースがまだまだある病気ですがうつ病がもっと社会に受け入れられて理解が深まってきて、うつ病が効果的に治療出来るようになると、それに付随しておこる他の病気の数が一気に減りそうですね。治療費も少なくてすむので国の財政にも効果的なんじゃないでしょうか。

うつ病がどうして心臓病に関係するかはまだはっきりわかっていませんが、うつ病の人は心拍数の変化をしやすかったり、ストレスに関係するホルモンによってコレステロールの値が高まったり、感染を起こしやすくなったりするからかもしれないとこの研究では言っています。

もっともっと新しい研究で深いことがわかるようになるといいと思います。

うつ病の治療の大切さを感じさせてくれる研究結果でした。

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