2013年6月30日日曜日

体を鍛えて自殺のリスクを下げる!?

18歳位の頃に体を鍛えておくと、年をとってから自殺をするリスクが減るという研究結果がでました。この研究はスウェーデンのガザンバーグ大学で100万人のスウェーデンの男性を対象にして行ったものです。

スウェーデンの小児科ナショナルボードによると、スウェーデンの精神科の問題を抱えている子供達の数は他の国の同じ年代の子供達にくらべて思わしくないといっています。

また、スウェーデンの19~23歳の人が自殺をはかる率は1995年には年間115人だったのが2010年には年間460人にも急増しているそうなんです。

それに10~45歳の自殺未遂の数も増えてきているんだそうです。

このトレンドを崩す為に、専門家はそうすればメンタルヘルスの病気を防げるか、そして自殺のリスクをどうしたらさげることができるかという研究に力をいれています。

ガザンバーグ大学の研究者は1136527人のスウェーデン男性を対象にした研究で、若い頃に運動する事と将来の自殺のリスクに関係があることを明確にしました。

スウェーデンでは18歳の頃に誰もが行う自転車を使った体力テストを行います。その結果が悪かった人は、良かった人に比べて1.5倍も将来自殺をはかる率が高かったそうです。

体力テストの結果が悪かった人が42歳以上になった時にその自殺率が増えていたそうです。

他の研究で、運動は脳の働きを良くするということが既にわかっています。運動によって神経がよく発達するからだそうです。

2012年に発表された研究では10代の頃に鍛えている人はその後うつ病にかかる率が少ないとあります。

このことから、運動をすると脳が発達してストレスに強くなるのでうつ病になりにくく、その結果自殺の率が低くなるという仮説もあります

なので特に若い人には運動をするようにお勧めしたいですね。

2013年6月27日木曜日

3人に2人がうつ病の治療に失敗

うつ病の治療をしている人の3人に2人が治療に失敗しているとの研究結果が発表されました。

そして効果があった人の中でも1人に3人には若干効果があったのみだったそうです。

2012年には日本、アメリカ、ヨーロッパの国々のうつ病の薬の販売額は合計US$5,600,000,000で

日本円にして5兆5千万円程だったそうです。


この数字を見る限りうつ病の薬の開発にはかなりの需要があることがわかります。


この調査は日本、アメリカ、ヨーロッパの国々の医師にインタビューをおこなって得た結果をまとめたものです。

調査した会社は、現在市場に出ている薬は効果が期待する程みられておらす、または副作用が強く出る為に使えないか使うことを希望しない人が多いので、新しい抗うつ剤の開発の必要性が高いという事をこの調査はっきりと示してくれたと話しています。

また、製薬会社はこの新しい薬がでたら1兆円以上の収益が見込められるだろし、こんなに沢山の人の悩みを解決する助けになるので、新しい薬の開発を出来るだけ達成して市場にだしていかないといっています

2013年6月26日水曜日

パリス ジャクソン 自殺未遂

マイケル ジャクソンの娘パリス ジャクソンが自殺未遂をしたのはニュースをみて知っている人も沢山いるでしょう。パリスはこれから数ヶ月かけて自殺未遂にまでおいやったうつ病の治療を受けるとニュースで発表がありました。

パリスの家族によると、今月はじめにおきたパリスの自傷行為は「ただ助けを求める為に行った行為だ」と言っています。でも、包帯に隠れたその傷は目をそむけたくなるほどのもので、「パリスは本当に死にたかったんだ」という声があるのも事実です。それに実は今回が初めてではないんです。

メディアによるとパリスはかなり深くまで手首を切っているそうです。パリスのブログには死に関する写真や自殺未遂や自傷行為の写真でうめつくされているんです。十代の若者が口の中に銃を入れている写真や血まみれになっている写真、更には手首を切っている動画まであるんです。

ブログ訪問者の「なんでそんなに死にたいの?」というコメントに対し「だってあなたが元気でいなさいと言うから」と返信している。

しかしコメントをよく見ていくと、パリスは時折助けを求める発言もしていたという事がわかります。

パリスの家族は「パリスの治療は今は順調にいってます」と発表していてパリスが病気と一生懸命闘っている事をまだ認められてはいないようです。病院側はパリスは今現在は自殺未遂をまたやる状態ではないけれど、家族は何がパリスを今回のような自傷行為に追いやる原因になっているのかをしっかりと把握して、深くて暗い悲しみから救えるようにサポートしてあげなければいけないと言っています。

情報によるとパリスは今後3ヶ月ロスの家から離れて治療をうけるそうです。

無理をせずにゆっくりと治療を受けてほしいですね。

2013年6月25日火曜日

うつ病と睡眠時無呼吸症候群

うつ病と睡眠時無呼吸症候群に関係性があるってしってましたか?

睡眠無呼吸の人にPAPという陽圧で空気を強制的に肺に入れるマスクを使用する事でうつ病の症状が改善されたという研究結果が出ています。これはうつ病の薬を定期的に飲んでいる人やうつ病の既往歴のある人でも無関係に効果がみられたそうです。

うつ病の症状がある人がこのPAPを睡眠時4時間以上使うことによって、4時間以下の人やそれをまったく使用しない人に比べて症状が緩和する率が高いことがわかりました。

アメリカのナショナル睡眠協会でもうつ病と睡眠時無呼吸には関連があると言っています。しかし、うつ病が睡眠時無呼吸をおこすのかそれとも睡眠時無呼吸がうつ病を引き起こすのかは未だにはっきり解明されていないそうです。

別の研究結果で、うつ病の人は睡眠時にあえぎ呼吸や呼吸を止めてしまう回数が多かったそうです。呼吸を止めてしまう時はとても深いから一時的に目覚めた時におこり、完全には覚醒しないものの、そういう眠りをする人はしっかりと睡眠がとれないそうです。

人間の細胞の一つ一つがそのそれぞれの働きをする為に必ず酸素を必要としていて、特に脳の細胞に酸素がしっかりといきわたらないと体も心も疲れていってしまうということです。

2003年に精神臨床ジャーナルで発表された研究でも、うつ病の症状を持つ人はうつ病でない人に比べて5倍も睡眠時無呼吸を含めた睡眠障害になるリスクが高いと発表しています。

その研究者であるヤング医師は患者個人は持つ糖尿病や高コレステロール血症や高血圧などの病気だけの治療にとどまらず、その原因となる肥満、睡眠時無呼吸を治療する事で全身の健康の向上につなげることが出来ると言っています。

このようにうつ病と睡眠時無呼吸には関連性があり、どちらも軽視してはいけないということがわかりました。

うつ病と痴呆の関係

うつ病は身体的にも影響します。中年以降にうつ病になった人は年をとってから痴呆になる確率が高いっていう研究結果が出ました。

でも未だにうつ病と痴呆の関係ははっきり分かっていません。専門家は何でうつ病と痴呆が関係するのか、どうしたら防げるのかの解明に必死になっています。

何年もこのトピックに取り組んできたバターさんという研究者がいます。彼女はその間中ずっと「治癒が見込める精神障害ってなんだろう?脳の中の何が年をとってから痴呆を起こす要素になっているのか?」と毎日考え続けてきたそうです。

痴呆はいろんな病気によって起こります。例えばアルツハイマーとか脳卒中や何回かの軽い脳卒中による血管性の痴呆症とかです。バターさんの最近の研究で50歳以上の人がうつ病になる確率とうつ病でない人が痴呆になる確率を調べた時、2倍の差があるという事がわかっています。

バターさんはその理由はなんとなく解釈できるといっています。うつ病は体の炎症と関係していて、心臓病や血管系の病気も炎症と関連していて、研究者はこのうつ病と血管系の病気がどのように関係しているのか調べているところだそうです。

バターさんは血管の中にこびり付いた脂肪が血管の内径を狭くするので血液が通りづらくなって、その結果脳などの場所に体が必要とする分だけの酸素を供給できなくなっている事が原因になってるんではないかと考えているそうです。その仮説がもし違うとしても、バランスの取れた食事を取ったり定期的に運動するのはいいことだからやっていかなければいけないと言っています。

バターさんはストレスホルモンコルチゾールが関与しているかもしてないとも考えています。なぜかというと、人間が落ち込んだ時、そのストレスホルモンコルチゾールが以上に上昇するそうで、そのレベルは脳のヒッポカンポスという場所に影響を及ぼす程だそうです。

ヒッポカンポスは沢山のコルチゾールレセプターがあるからコルチゾールがありすぎる状態が長く続くとレセプターが疲れ果ててしまって死んでしまってヒッポカンポスが萎縮するということになってしまっている可能性があるというのがもう1つの仮説だそうだ。

ヒッポカンポスは学びとか短期的な記憶などに司る場所で、初期の痴呆症では一番に症状が出てくる所がこのヒッポカンポスだそうです。例えは朝ごはんに何を食べたとかちょっと前に人に何を言ったかという事を忘れてしまうとかです。

ほかの研究で、慢性的にうつ病に苦しんだ女性は同じ年のうつ病でない女性と比べてヒッポカンポスが小さかったとレポートしています。

老人精神科専門のチャーリー医師もうつ病の治療が結果として痴呆症の予防につながると言っています。

このチャーリー医師が行った研究で、関心する結果がでています。チャーリー医師は老人の家にカウンセラーを訪問させてうつ病のリスク要因を探しました。例えば不眠症、運動をしない、栄養が偏っている、社会から隔離されているなどをリスク要因として判断しました。

そのリスクがある人に6~8回カウンセラーがカウンセリングを行って、その個人が持っている問題を自分で解決出来る様に支援しました。その結果、その後2年間のうちに8~9%もうつ病の発症率が低下したそうです。この研究ではいろんな人種のいろんな社会階級の人たちが参加しているそうです。

今後はもう少し若い年齢の人に同じような研究をしてどのような反応を見つける事ができるかという事を調べるのが医療の次のステップとなっています。