2013年8月8日木曜日

都会の母親は産後うつ病にかかり易い

産後うつ病ってご存知ですか?

産後うつ病は文字通り出産した後に発症するうつ病です。良くあるマタニティーブルーとは違って、それよりももっとうつの状態が重症なもののです。数ヶ月で症状が消失する場合もあれば何ヶ月も、中には何年もうつの状態が継続する場合があります。

症状としては食欲不振、不眠、極度なイライラや怒りの感情、失望、不安、赤ちゃんとの感情の絆が築けないなどがあり、重症な例になると幻聴や幻覚がみえたりします。

その産後うつ病なんですが、カナダのメディカル協会雑誌で産後うつ病になる確率は田舎に住んでいる母親よりも、都会に住んでいる母親に多いことが分かったと発表されました。

6,500人の褥婦を対象にアンケートをとったところ、田舎に住んでいる母親が産後うつ病になる確率は褥婦全体の6%なのに対して人口500,000人以上の都会に住んでいる母親の産後うつ病になる確率は10%にも及ぶという結果がでたそうです。

このような現象が起こっているのには都会の核家族化が関係しているんではないでしょうか?

一般的に都会の平均年齢は郊外より低く、お勤めをしている若い夫婦がおおいので、サポートしてもらいたくてもそういう環境にいないというのが1つの原因になっているようです。

今は早期退院も勧められていて訪問助産師や看護師が家庭を訪問するというケアも無いわけではありませんが、気を使わずに相談できるようになるまでにはなかなか時間がかかりますし、訪問看護師もそうちょくちょくは家に来てもらえるわけでもありません。

本来ならば家族が近くにいれくれて、実際何も面倒をみてくれなくても、いざという時にはすぐに頼れる状況だと大分気持ちも変わってきますよね。

特にはじめての育児の時は本当に自分がやっている育児の仕方でいいのだろうかと不安になる事も多いでしょう。

でもやはり人それぞれに事情があって家族の近くにいれない人も沢山いらっしゃいます。

育児の会のような同じように小さな子供を持つ人たちの集まれる場所がどんどん増えて、励ましあえる環境が近くにできるといいと思います。

2013年8月7日水曜日

同性愛とうつ病に関する調査研究が豪州で開始されました

同性愛者のうつ病の発生利率について西オーストラリア州のカーティン大学が調査に踏み込みました。

同性愛者のうつ病の発症率がどの位かというと、同性愛者ではない人がうつ病だと診断された率が6%だったのに対し、同性愛者は32%との高い率でうつ病と診断されているそうです。

同性愛者は全体の人口に対しては少数なので、今まであまり研究に資金を投入されておらず、よく理解されていない領域でした。

オーストラリアは同性愛者の結婚については認められてはおらず、まだアメリカのように進んではいませんが、国民の意識のなかでは日本よりも広く認められています。

その証拠に毎年シドニーで同性愛の祭りとしてマルディグラと呼ばれるパレードが開催され、世界各国から同性愛者が集まり、一般の人もそのパレードを見り為にわざわざ遠くから観光に訪れている程です。

そのオーストラリアで今回オンラインアンケートをとって調査するというのですから結果が楽しみです。

この研究の目的は同性愛者の状況を理解して、うつ病になる率が高い理由を掴むという事ですが、それがわかれば同性愛の人だけでなく一般の人のうつ病の治療をするのにも役に立つ情報が結果として出るかもしれませんよね。

今はオンラインアンケートの参加者を募っている段階なので結果がでるまでにはしばらくかかると思いますが、今から結果が出るのが楽しみです。

カフェインはうつ病の治療に有効か?

前回のブログでコーヒーを飲む人はコーヒーを飲まない人に比べて自殺未遂の率が低下するという記事を投稿しました。

なので気分が滅入ってしまった時にはコーヒーを飲むと言いといいました。確かに、コーヒーにはカフェインが含まれているのでコーヒーをを飲む事によって脳の中のセロトニンやドーパミンやノルアドレナリンが生産されます。そしてその効果で気分が良くなります。

しかし、何でも食べ過ぎや飲みすぎは体に良くないように、コーヒーの飲みすぎも体に良くはありません。

それに、この研究をしたハーバードのアルバート医師に聞いたところ、カフェインの離脱反応に関連したうつ病の場合を除いて、うつ病を治療する為にカフェインの入ったコーヒーを処方する事はまず無いということです。

そもそもコーヒーがうつ病に効果がある量は一日カップ2杯から3杯くらい、約400グラム、それ以上は効果がほとんどみられないとのことです。

なので、気分がめいってしまった時にはコーヒーを1杯ぐらい飲むようにして、それでも気分が悪いようならしっかりと医師に診察してもらって最良の対処方法を指導してもらうようにしてくださいね。

2013年8月4日日曜日

コーヒーはうつ病に効果がある?

気持ちが落ち込んでいますか?

落ち込んでいる時にはコーヒーを飲むと効果があるらしいですよ。

ハーバード公衆衛生学校で行われた調査によると、コーヒーを何杯か飲むことによって自殺未遂の率を50%も減らせられるとの結果がでたそうです。

そのの実験では、コーヒーを一日に2杯以上飲む人と、ノンカフェインのコーヒーまたはコーヒーを全く飲まない人の2グループにわけて観察してこのような結果だったそうです。

コーヒーがどうしてこんなに自殺未遂の予防対策になるかというと、コーヒーは興奮作用があるからです。

この興奮作用によって眠気がとれたりするのは多くの方が実際自分でも経験して理解しているかと思います。

この興奮作用は神経に働きかけ、神経の伝達を刺激します。

そうするとセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどのうつ病に良いといわれるホルモンが脳の中で増加するのです。

それが自殺未遂の率の低下につながるんですね。

この研究ではノンカフェインのコーヒーを飲む人も調査したので、この研究ではコーヒー豆ではなくカフェインがこのような影響を体に及ぼしていることが判明しています。

カフェインというとコーヒーをまず思いうかべますが、チョコレートの中にもカフェインがふくまれているんですよね。

なので、カフェインはあまり取りすぎると良くないですが、気持ちが落ち込んだときにはコーヒーを飲んだり、チョコレートを食べたりするのも気分を良くする1つの方法ですよね。

今度気分が落ち込んだときには是非試してみてはいかがでしょうか。

2013年8月2日金曜日

うつ病にボトックス注射が有効!?

ボトックス注射は美容外科でシワの治療などに使われているというのはご存知の方もおおいでしょう。

でもそのボトックス注射がうつ病にも効果があるらしという事は知っていますか?

どうしてその美容外科で使われるボトックスがうつ病に効果があるかというと、シワが出なくなるように物理的に矯正を行うことによって気持ちもかわるという仮説からしいです。

米国東部大西洋岸のメリーランドという州にあるチェビー チェイス コスメティック センターのエリック フィンジ医師は精神安定剤などを使用して治療しても効果の見られない84人のうつ病患者を対象に実際にこのボトックス注射とうつ病に関する研究を行いました。

この84人の対象者をボトックス注射するグループと、プラセーボ注射するグループの2つのグループ分け、6週間後にうつ病の症状を観察しました。

その結果、ボトックスを注射したグループの27%の人にはうつ病の症状がみられなかったのに比べて、プラセーボ注射したグループは7%だったそうです。

ボトックスを注射したグループの人は20%もうつ病の症状の改善が見られていることになりますね。

この研究では確かにボトックス注射がうつ病に効果があると結果が出てはいますが、どうしてこのような現象が起こるのかなどの機序をはっきりする為に、さらなる研究が必要ですね。

今後の更なる研究の発展を応援します。

2013年7月24日水曜日

母親のうつ病は子供に影響するのか?

母親がうつ病だと子供に影響がでてくるのでしょうか?

答えはイエスです。

ではその様な影響がでてくるのでしょう。

うつ病の母親を持つ5歳の子供の健康状態を観察した調査がsります。

それによると、うつ病のは青やを持つ5歳の子供に肥満が多いんだそうです。

それに加えて朝食を食べない子が多く、睡眠や屋外で遊ぶ時間は少ないという調査結果がでました。

これはなんとなくわかるような気がしますね。母親が無気力でベッドにこもりっきりになってしまうとお散歩に行ったりせず、家でゲームをしたりやテレビをみたりしてしまいがちです。

うつ病でなくても忙しかったりするとついついテレビに子守してもらっちゃう時って誰でも経験した事があるんじゃないでしょうか。

朝食を食べないっていうのもわかります。朝が苦手な子もいるし、大人でもそうだけど、そうなると食べるより寝る方を優先しちゃったり、朝食作るのが面倒だからついつい朝食抜きで学校に行っちゃったりしがちなものわかります。

お母さんが朝食作ってくれるならたべるけど、作ってまで食べたくないっていうのもわかります。

そして3食ちゃんと規則的に食べないと太りやすいんですよね。ダイエットをしてるときも3食しっかり食べたほうが効果的だし間食もしなくなりますよね。

お母さんがこもってしまうと食べるものもお菓子とかマックとか簡単に食べられるものをえらんでしまうし、うつ病の母親を持つ5歳の子供に肥満が多いっていうのは理解できますね。

でも、父親がいる家もあるわけで、母親がうつ病だからといって必ず子供に影響があるとは言い切れないですよね。

ニューヨークの低所得家庭の歳の子供の4人に1人はうつ病の母親をもつという調査結果もあります。でも、これも低所得とうつ病の関係はあるのは確かだろうけど、うつ病だから仕事に行けなくて低所得家庭になったのか、それとも低所得家庭だからうつ病になったのかははっきりしません。

何はともあれ、うつ病は子供や家庭に与える影響があるこいう事なので、より良い治療が行われるようになるよう、研究者にはがんばってもらいたいものです。

2013年7月14日日曜日

うつ病とにきび

CNNのhealth.comでにきびとうつ病に関連性があると報告されました。

思春期の頃は誰でもにきびの1つや2つぐらいはありますよね。

ノルウェー公衆衛生学会で18歳と19歳の若者4000人対象に行った調査結果によると、14%の人たちが「にきびがとてもひどい」または「にきびが多い」と回答しているそうです。その中の25%が過去に自殺を考えたことがあるといっています。

ちなみにこの年頃全体の自殺を考えたことがある率は11%だったそうです。

こうしてみてみると確かににきびのある人の方がうつ病になりやすい状況になるといえますね。

思春期心は外見をとても重視する年代だったりするから、にきびで気がまいってしまう事もあるというのも納得できます。

たかがにきび、されどにきび。

特にこの年代の子供を持つ親はにきびを軽視しないでしっかり病院で治療をさせてあげたり、こころのサポートをしっかりしていかなければいけないですね。

2013年7月11日木曜日

若者のうつ病と心臓病の関係

2011年11月発行のジェネラル 精神病ジャーナルによると、うつ病を持っていたり自殺未遂をしたことのある40歳以下の、特に女性の人に心臓病を起こす確立が高いと発表されました。

この研究では17歳から39歳の7641人を対象に調査しているので、人数的にも十分ある信頼できる研究だと思います。

研究結果でわかったことは、うつ病を持っていたり自殺未遂をしたことのある女性は、うつ病を持っていなくて自殺未遂の経験のない人に比べると3倍も心臓病になる率が高いということです。

3倍ってすごい多いですよね。

そしてその心臓病で亡くなる率はなんと14倍だったそうです。

男性はというと、心臓病になる率が2.4倍、それで亡くなる率が3~5倍だったそうです。

なんで女性がこんなに多いのかとても気になりますが、残念ながらこの研究ではその理由まではわかっていません。

うつ病がこんなに心臓病に悪いなんてあまり今まで言われてなかったですよね。心臓病の原因というと一般的に肥満、高血圧、アンバランスな食生活、運動不足、喫煙などが言われてますが、この研究結果を見るとそれらの原因よりうつ病が原因で心臓病になる率のほうがよっぽど高そうです。

日本では心臓病は3大疾患に入る病気です。うつ病は治療せずにほっとかれるケースがまだまだある病気ですがうつ病がもっと社会に受け入れられて理解が深まってきて、うつ病が効果的に治療出来るようになると、それに付随しておこる他の病気の数が一気に減りそうですね。治療費も少なくてすむので国の財政にも効果的なんじゃないでしょうか。

うつ病がどうして心臓病に関係するかはまだはっきりわかっていませんが、うつ病の人は心拍数の変化をしやすかったり、ストレスに関係するホルモンによってコレステロールの値が高まったり、感染を起こしやすくなったりするからかもしれないとこの研究では言っています。

もっともっと新しい研究で深いことがわかるようになるといいと思います。

うつ病の治療の大切さを感じさせてくれる研究結果でした。

2013年7月10日水曜日

マイケルジャクソンの娘パリスがうつ病の治療にユタ州へ行く

マイケルジャクソンの娘パリスが先月自殺未遂をしたのを覚えてますか?

パリスはマイケル ジャクソンが亡くなってからショックを受けてうつ病にかかってしまったんですよね。

パリスはその後ロスの病院で治療を受けていたそうですが、ナショナルレジャーによると、今度はアメリカ西部のユタ州にあるダイアモンド ランチ アカデミーで療養するということが決まったそうです。

本人は大丈夫だと言っているそうですが、主治医や家族が心配して監視の届くところにおいておきたいと希望してそう決定したそうです。

マイケル ジャクソンの死後、今でもまだ裁判が行われていて、正しい情報か間違っている情報かわからないけど、いろんな噂がツイッターやネット上で飛び交ってます。中には嫌な噂もあって、パリスがツイッターやネットにアクセスできない環境に置くのが一番と考えたそうです。

私もこの決断は間違っていないと思います。だって、命を絶とうとするまで苦しい状況に陥る程つらい気持ちになってしまったくらいだから、そんな数週間でパリスが言うように大丈夫になるわけがないと思う。

それに、施設にはいったら同じような気持ちを持ったことのある人にも出会えて、その中からなにか学ぶ事があったり、お互いに話をする事で共感したり、自分の気持ちに整理がついたりするかもしれない。

パリスは自分のツイッターに寂しいというコメントを残したって聞いたことがあるし。

パリスのことを好きな人はこの世界にたっくさんいるけど、心から信頼しあえる親友っていないのかなって思う。

ファンがたくさんいる有名な芸能人が「寂しい」って言ったのをテレビとかで何度も聞いたことがあるけど、あまり有名になりすぎるとガードしないといけないって事もあるし、親友ってつくりずらいのかなあと思う。

ただでさえ今の世の中あまり簡単には人を信用できない社会になってるしね。

パリスが施設で生活することによって心を打ち解けれられる友達ができたら、退院してからも連絡とれるし、パリスの「寂しさ」を少しは解消できるかもしれない。

パリスにはあせらずゆっくりと療養してもらいたいと思います。

2013年7月9日火曜日

脳の変化で子供のうつ病診断?

うつ病と診断された子供の脳の感情を司る場所に、うつ病ではない子供と違う変化があることがわかったそうです。

その感情を司る場所は小脳扁桃といわれる後頭部の下のあたりです。

専門家はこの違いが確認できることで、うつ病の早期発見が可能になるため、その子の将来を大きくかえる可能性があると期待しています。

今まであまり子供がうつ病になると思わなかった人も多いですが、その子供が大人になってからうつになって苦しむよりも、そんなにひどくならないうちに対処してあげられたらそんなにいいことはないですよね。

この研究では4歳から6歳の54人の子供達、その内の23人はうつ病と診断され、向精神薬を服用していないを子供達を対象にfMRIを使って調査したそうです。

そのfMRIの施行中に人間のあらゆる表情をみせて、脳の反応を観察したんだそうです。

そうすると、そのうつ病の子供たちはうつ病でない子供たちに比べて、どんな表情に対しても感情を司る小脳扁桃の部分に著名に反応を示したという結果がでました。

笑った顔や起こった顔、泣いた顔や寂しそうな顔、すべてに対して反応が大きかったそうです。

それは私の独断的な考えですが、この報告を聞くと、うつ病になる器質の人は感情が人によって激しく刺激されて、その刺激が精神的に疲労となってうつ病に陥ってしまうのかなあと思えてしまいます。

もし幼い頃からうつ病がわかっていればそれなりの育て方も出来るだろうし、学校でもサポートしてくれると思うから、これからもどんどんこういう研究を進めて、うつ病で苦しむ人が一人でも少ない社会になっていけばいいですね。


2013年7月8日月曜日

うつ病の経頭蓋磁気刺激療法(TMS)の有効性と病院

ヨーロッパのロイヤル精神科カレッジのインターナショナル カンファレンス2013でうつ病の経頭蓋磁気刺激療法(TMS)の有効性が発表されました。


その研究結果によると、うつ病を繰り返していた人の60%がTMSを行うことで完全にうつ病の症状が改善したというのです。


同じような結果がアメリカやカナダでも発表されているので信憑性は高いように感じますね。


ヨーロッパの研究では治療が終わる頃には10人に6人の患者が不安症やうつ症状が改善したそうです。残りの中の1人はその症状に50%改善がみられたそうです。


TMSは痛みを伴わない治療なので従来のETCに比べたら治療を開始するのに抵抗なく入れるでしょう。


TMSは磁気を頭蓋に通し治療すます。ちょうど気分をコントロールする脳の部分に当たるようにするんだそうです。


治療を受けた人は、「30年前の自分に戻れた」とか、「考えかたとかものの見方が変わってポジティブになった」ととても喜んでいます。

日本で今このTMSが出来るのは私が調べたところ8箇所の病院でできるようです。


  • 東京慈恵医科大学病院本院
  • 東京慈恵医科大学付属第三病院
  • 医療法人(財団)共済会清水病院
  • 社会医療法人財団慈泉会相澤病院
  • 医療法人財団健貢会総合東京病院
  • 医療法人社団朋和会西広島リハビリテーション病院
  • 医療法人光心会 諏訪の杜病院
  • 医療法人寿人会 木村病院

興味のある人は主治医に相談してみるといいかもしれないですね。

2013年7月3日水曜日

アドセンス申請中

今このブログはアドセンスの申請中です。

一週間前に一時審査に通過しましたが、

それから何の音沙汰もありません。

多分インプレッションが少なくて審査が開始されないんだろうと思います。

通るひとは数日で通るみたいですね。

かなり凹んできてます。

精神的によくないですが、

不採用の報告が来るまで待っておくことにします。

2013年7月2日火曜日

ストレスは白髪の原因?

よくストレスが多いと白髪ができるといいますよね。本当でしょうか?

答えは、うそです。ストレスでは白髪になりません。

髪の色は髪の根元にありメラノサイトというところで決まります。メラノサイトの細胞は年をとるとともに死んでしまうので数がだんだん少なくなっていきます。それによって髪に色素がつかず白髪となって現れるんです。

でも、なぜ同じ時期に急に沢山の髪が白髪になるのかはまだわかっていませんが、ある研究によると、それがストレスによるものであるということはなさそうです。

生活習慣というよりも、どちらかといえば生まれつき持って生まれた遺伝の影響のほうがつよいそうです。


2013年7月1日月曜日

精神安定剤の効果予測計算機

精神安定剤の効果がその薬を使い前にその効果が現れる確率とかがわかればいいんだけど、実際はそれがわからない。個人差がかなりあるからだ。

それがわかれば一人ひとりの治療計画にも有効なはず。

マサチューセッツ病院のロイ ぺリス医師はその計算機を作る為に研究を行い、その結果を精神生理学のジャーナルで発表しました。

その研究では患者の反応パターンを見つけて、その薬が利く確率がどれ位あるか調査しました。

今のところはまだバイオマーカーなどのさらに確実なマーカーはないものの、今後はきっとバイオマーカーが発見されるだろうと高い期待を持っています。

今のところは使ってみて反応をみるというトライアルエラーの方法がとられているけれど、このような研究がそんどん行われて効く効果の高い薬をチョイスできるようになるといいですね。

2013年6月30日日曜日

体を鍛えて自殺のリスクを下げる!?

18歳位の頃に体を鍛えておくと、年をとってから自殺をするリスクが減るという研究結果がでました。この研究はスウェーデンのガザンバーグ大学で100万人のスウェーデンの男性を対象にして行ったものです。

スウェーデンの小児科ナショナルボードによると、スウェーデンの精神科の問題を抱えている子供達の数は他の国の同じ年代の子供達にくらべて思わしくないといっています。

また、スウェーデンの19~23歳の人が自殺をはかる率は1995年には年間115人だったのが2010年には年間460人にも急増しているそうなんです。

それに10~45歳の自殺未遂の数も増えてきているんだそうです。

このトレンドを崩す為に、専門家はそうすればメンタルヘルスの病気を防げるか、そして自殺のリスクをどうしたらさげることができるかという研究に力をいれています。

ガザンバーグ大学の研究者は1136527人のスウェーデン男性を対象にした研究で、若い頃に運動する事と将来の自殺のリスクに関係があることを明確にしました。

スウェーデンでは18歳の頃に誰もが行う自転車を使った体力テストを行います。その結果が悪かった人は、良かった人に比べて1.5倍も将来自殺をはかる率が高かったそうです。

体力テストの結果が悪かった人が42歳以上になった時にその自殺率が増えていたそうです。

他の研究で、運動は脳の働きを良くするということが既にわかっています。運動によって神経がよく発達するからだそうです。

2012年に発表された研究では10代の頃に鍛えている人はその後うつ病にかかる率が少ないとあります。

このことから、運動をすると脳が発達してストレスに強くなるのでうつ病になりにくく、その結果自殺の率が低くなるという仮説もあります

なので特に若い人には運動をするようにお勧めしたいですね。

2013年6月27日木曜日

3人に2人がうつ病の治療に失敗

うつ病の治療をしている人の3人に2人が治療に失敗しているとの研究結果が発表されました。

そして効果があった人の中でも1人に3人には若干効果があったのみだったそうです。

2012年には日本、アメリカ、ヨーロッパの国々のうつ病の薬の販売額は合計US$5,600,000,000で

日本円にして5兆5千万円程だったそうです。


この数字を見る限りうつ病の薬の開発にはかなりの需要があることがわかります。


この調査は日本、アメリカ、ヨーロッパの国々の医師にインタビューをおこなって得た結果をまとめたものです。

調査した会社は、現在市場に出ている薬は効果が期待する程みられておらす、または副作用が強く出る為に使えないか使うことを希望しない人が多いので、新しい抗うつ剤の開発の必要性が高いという事をこの調査はっきりと示してくれたと話しています。

また、製薬会社はこの新しい薬がでたら1兆円以上の収益が見込められるだろし、こんなに沢山の人の悩みを解決する助けになるので、新しい薬の開発を出来るだけ達成して市場にだしていかないといっています

2013年6月26日水曜日

パリス ジャクソン 自殺未遂

マイケル ジャクソンの娘パリス ジャクソンが自殺未遂をしたのはニュースをみて知っている人も沢山いるでしょう。パリスはこれから数ヶ月かけて自殺未遂にまでおいやったうつ病の治療を受けるとニュースで発表がありました。

パリスの家族によると、今月はじめにおきたパリスの自傷行為は「ただ助けを求める為に行った行為だ」と言っています。でも、包帯に隠れたその傷は目をそむけたくなるほどのもので、「パリスは本当に死にたかったんだ」という声があるのも事実です。それに実は今回が初めてではないんです。

メディアによるとパリスはかなり深くまで手首を切っているそうです。パリスのブログには死に関する写真や自殺未遂や自傷行為の写真でうめつくされているんです。十代の若者が口の中に銃を入れている写真や血まみれになっている写真、更には手首を切っている動画まであるんです。

ブログ訪問者の「なんでそんなに死にたいの?」というコメントに対し「だってあなたが元気でいなさいと言うから」と返信している。

しかしコメントをよく見ていくと、パリスは時折助けを求める発言もしていたという事がわかります。

パリスの家族は「パリスの治療は今は順調にいってます」と発表していてパリスが病気と一生懸命闘っている事をまだ認められてはいないようです。病院側はパリスは今現在は自殺未遂をまたやる状態ではないけれど、家族は何がパリスを今回のような自傷行為に追いやる原因になっているのかをしっかりと把握して、深くて暗い悲しみから救えるようにサポートしてあげなければいけないと言っています。

情報によるとパリスは今後3ヶ月ロスの家から離れて治療をうけるそうです。

無理をせずにゆっくりと治療を受けてほしいですね。

2013年6月25日火曜日

うつ病と睡眠時無呼吸症候群

うつ病と睡眠時無呼吸症候群に関係性があるってしってましたか?

睡眠無呼吸の人にPAPという陽圧で空気を強制的に肺に入れるマスクを使用する事でうつ病の症状が改善されたという研究結果が出ています。これはうつ病の薬を定期的に飲んでいる人やうつ病の既往歴のある人でも無関係に効果がみられたそうです。

うつ病の症状がある人がこのPAPを睡眠時4時間以上使うことによって、4時間以下の人やそれをまったく使用しない人に比べて症状が緩和する率が高いことがわかりました。

アメリカのナショナル睡眠協会でもうつ病と睡眠時無呼吸には関連があると言っています。しかし、うつ病が睡眠時無呼吸をおこすのかそれとも睡眠時無呼吸がうつ病を引き起こすのかは未だにはっきり解明されていないそうです。

別の研究結果で、うつ病の人は睡眠時にあえぎ呼吸や呼吸を止めてしまう回数が多かったそうです。呼吸を止めてしまう時はとても深いから一時的に目覚めた時におこり、完全には覚醒しないものの、そういう眠りをする人はしっかりと睡眠がとれないそうです。

人間の細胞の一つ一つがそのそれぞれの働きをする為に必ず酸素を必要としていて、特に脳の細胞に酸素がしっかりといきわたらないと体も心も疲れていってしまうということです。

2003年に精神臨床ジャーナルで発表された研究でも、うつ病の症状を持つ人はうつ病でない人に比べて5倍も睡眠時無呼吸を含めた睡眠障害になるリスクが高いと発表しています。

その研究者であるヤング医師は患者個人は持つ糖尿病や高コレステロール血症や高血圧などの病気だけの治療にとどまらず、その原因となる肥満、睡眠時無呼吸を治療する事で全身の健康の向上につなげることが出来ると言っています。

このようにうつ病と睡眠時無呼吸には関連性があり、どちらも軽視してはいけないということがわかりました。

うつ病と痴呆の関係

うつ病は身体的にも影響します。中年以降にうつ病になった人は年をとってから痴呆になる確率が高いっていう研究結果が出ました。

でも未だにうつ病と痴呆の関係ははっきり分かっていません。専門家は何でうつ病と痴呆が関係するのか、どうしたら防げるのかの解明に必死になっています。

何年もこのトピックに取り組んできたバターさんという研究者がいます。彼女はその間中ずっと「治癒が見込める精神障害ってなんだろう?脳の中の何が年をとってから痴呆を起こす要素になっているのか?」と毎日考え続けてきたそうです。

痴呆はいろんな病気によって起こります。例えばアルツハイマーとか脳卒中や何回かの軽い脳卒中による血管性の痴呆症とかです。バターさんの最近の研究で50歳以上の人がうつ病になる確率とうつ病でない人が痴呆になる確率を調べた時、2倍の差があるという事がわかっています。

バターさんはその理由はなんとなく解釈できるといっています。うつ病は体の炎症と関係していて、心臓病や血管系の病気も炎症と関連していて、研究者はこのうつ病と血管系の病気がどのように関係しているのか調べているところだそうです。

バターさんは血管の中にこびり付いた脂肪が血管の内径を狭くするので血液が通りづらくなって、その結果脳などの場所に体が必要とする分だけの酸素を供給できなくなっている事が原因になってるんではないかと考えているそうです。その仮説がもし違うとしても、バランスの取れた食事を取ったり定期的に運動するのはいいことだからやっていかなければいけないと言っています。

バターさんはストレスホルモンコルチゾールが関与しているかもしてないとも考えています。なぜかというと、人間が落ち込んだ時、そのストレスホルモンコルチゾールが以上に上昇するそうで、そのレベルは脳のヒッポカンポスという場所に影響を及ぼす程だそうです。

ヒッポカンポスは沢山のコルチゾールレセプターがあるからコルチゾールがありすぎる状態が長く続くとレセプターが疲れ果ててしまって死んでしまってヒッポカンポスが萎縮するということになってしまっている可能性があるというのがもう1つの仮説だそうだ。

ヒッポカンポスは学びとか短期的な記憶などに司る場所で、初期の痴呆症では一番に症状が出てくる所がこのヒッポカンポスだそうです。例えは朝ごはんに何を食べたとかちょっと前に人に何を言ったかという事を忘れてしまうとかです。

ほかの研究で、慢性的にうつ病に苦しんだ女性は同じ年のうつ病でない女性と比べてヒッポカンポスが小さかったとレポートしています。

老人精神科専門のチャーリー医師もうつ病の治療が結果として痴呆症の予防につながると言っています。

このチャーリー医師が行った研究で、関心する結果がでています。チャーリー医師は老人の家にカウンセラーを訪問させてうつ病のリスク要因を探しました。例えば不眠症、運動をしない、栄養が偏っている、社会から隔離されているなどをリスク要因として判断しました。

そのリスクがある人に6~8回カウンセラーがカウンセリングを行って、その個人が持っている問題を自分で解決出来る様に支援しました。その結果、その後2年間のうちに8~9%もうつ病の発症率が低下したそうです。この研究ではいろんな人種のいろんな社会階級の人たちが参加しているそうです。

今後はもう少し若い年齢の人に同じような研究をしてどのような反応を見つける事ができるかという事を調べるのが医療の次のステップとなっています。